2020年7月 9日 (木)

目から熱いものが流れたのは、はたして光で目がくらんだためだったのか

4月に公開予定だった映画、”カセットテープ・ダイアリーズ(原題Blinded by the light)”の公開が久しく延期されていたが、7月4日にようやく公開となった。メジャーな超大作というわけではないので愛知県では2カ所のみでの公開だったが、ありがたいことにわが家の近所のシネコンで公開されていたので、先日観に行ってきた。
この作品は”BOSS"ことブルース・スプリングスティーンの楽曲と出合った若者が、その歌詞に勇気をもらって自らの夢へと突き進むという青春譚だ。80年代後半の英国を舞台に、パキスタン移民の息子のジャベドの苦悩と成長が描かれている。英国人ジャーナリストのサルフラズ・マンズールの著作が原作で、当人も熱心なBOSSファンなのは言うまでもない。
塞感と絶望しかない街からの脱出というのは、BOSSの楽曲における大きなテーマのひとつ。山に囲まれた過疎の町がルーツのおれも、BOSSの楽曲の主人公の気持ちが痛いほど分かるのだが、主人公のジャベドも、やはり閉塞感と絶望の中で町を出ていくことを目指してあがき続ける。その姿は、かつての自分自身を見ているかのようだ。また、親との確執というハイティーンに共通するテーマに加え、移民ゆえの苦悩、そして当時の英国の政治状況と不況など、時には重苦しい気分にさせる描写はありつつも、ミュージカル風の演出などを駆使して映画自体の印象が暗くなることを避けていて、その構成の上手さには正直驚かされた。監督はかつて”ベッカムに恋して”というサッカー少女をテーマにした作品を手掛けたグリンダ・チャーダ(ちなみ”ベッカムに~”で主役を演じたのは、大人気医療ドラマ”ER”でインドにルーツを持つ女性医師ニーラ・ラスゴートラを演じたパーミンダ・ナーグラ)。
それにしても、久々に劇場で映画を見たよ。やはり巨大スクリーンはいいね。

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2020年5月31日 (日)

Farewell to showa-ward

P5301251 12年暮らした部屋を出た。
 その前に暮らしていた部屋とあわせると、昭和区には20年も暮らしたことになる。故郷を抜いて、人生最長となってしまった。
 契約は5月いっぱいということにして、その間にちまちまと荷物を新居に移動した。P5301247 5月29日には荷物もあらかた搬出し終え、翌30日は部屋の掃除と2台のバイクの移動だ。そして完全にこの部屋ともおさらばとなる。
 ナンバー無しのME06を車に積み込み、知人に運転をお願いした。おれはCBFに乗って新居へと向かう。
 バイクを置いて、知人を乗せて旧宅へ。知人を見送ったのち、向かいの大きな家のインターホンを押した。この家のご主人は気さくな人で、おれバイクをいじっているといつも「壊してるのかい?」と声をかけてくれた。美人の奥さんもよく声をかけてくれて、同居の息子さん夫婦も感じの良い人たちだった。
   玄関先にはご主人と奥さんが出てきてくれた。ご主人は「また遊びにおいでんよ」と言ってくれた。

 丘の上に車を走らせる。よくお巡りさんが一時停止を取り締まっている交差点を左折して、大学を右手に見ながら北に向かう。どん付きの広い道を左折し、早めの流れに車を乗せる。昔ちいさなスーパーがあった交差点を右に折れると、あとはしばらくまっすぐだ。P5301255 アパートの前の道から西の空を望む。大好きな景色だった。
 新居は荷物を放り込みっぱなし状態なので、まだ余韻とか想い出とかって段階ではないんだけど、落ち着いたら寝酒でも傾けつつ、昭和区に思いを馳せるのも悪くはない。P5311256 年末までには片付くかしら(笑)

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2020年5月12日 (火)

もうすぐ12年

P4140946  今の部屋に住むようになって、そろそろ12年となる。
 どこに行くにも便利な場所にアリ、環境もいいので気に入ってたんだけど、長年生活していればモノも増える。仕事の内容も12年前に比べると少しずつ変わっていて、高い家賃を払いながらこの場所にいる意味も少なくなってきた。
 そろそろ引っ越すか。

P4140948  ということで、隣の市に新居を見つけた。隣近所の物音がずっと気になっていたので、今回は一戸建ての借家を選んだ。
 目下引っ越し作業の真っ最中。箱詰めだったり運搬はさほど気にならないけど、さすがに12年も住んでいただけのことはある。異常に量が多い。よくこんな狭い部屋にこれだけのものが入っていたな。

 今の部屋は5月いっぱいの契約だ。

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2020年4月23日 (木)

まあご立派♡

P4211052 知人がタケノコをくれた。なかなか立派だ。
さて、そのままもらっても、どう調理するんだか。とりあえずネットで下茹での方法を調べてみた。P4211053
あく抜きにヌカが必要とのことだが、そもそもおれんちには無い。スーパーに買いに行くと、決して高くはないものの、量が多すぎる。
いろいろ調べると米をそのまま投入してもいいみたい。なので研いでない米を投入し、しばし煮込む。
ゆであがったら皮をひん剝く。
P4221055 ずいぶんちっさくなった。
さて、このまま食うわけにはいかないので、またもやネットでいろいろ調査。いちばん簡単そうな炊き込みを作ることにした。
醤油やらだしやらみりんやらをぶち込んで、あとは炊飯器のスイッチオン!
P4221056 完成!

見た目はいいが、ちと薄味。この辺りは調味料の分量の調整でなんとかなるだろう。

タケノコはまだたくさん残ってるので、他にもいろいろ挑戦してみよう。

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2020年4月15日 (水)

肉塊をもてあそぶ

 どうしても即席ものが多くなる独身暮らし。とはいえ、たまには料理をしたくなる。先日圧力なべを購入したのだが、以来凝ったものも作るようになった。
 自分で角煮を作ってみたら、意外と簡単に作ることが出来た。よし、次はチャーシューだ。
 P4150969_20200415220801 バラ肉を焼く。ロースもいいんだろうけど、個人的にはバラ肉の脂っこさと食感が好き。
 P4150972 圧力なべで20分下茹で。
 P4150970 P4150976 ゆで汁を捨てて、あらためて鍋に水、酒、砂糖、しょうゆ、匂い消しの野菜などを投入し、再び20分煮込む。
 P4150978 完成!
 P4150980 かたまりをスライスしてフライパンであぶる。それをご飯に乗っけて自家製チャーシュー丼の出来上がり。
 
 残りは冷蔵庫で。寝かすとより旨味がでてくるハズだ。
 さて、次は何を作ろうかしら。

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2020年4月 9日 (木)

As you like it.

小学生の頃、たぶん金八先生だったと思うけど、強烈に印象に残る挿入歌があった。
東北のなまりで怒鳴るように歌うその歌は「生きているって言ってみろ」と連呼していた。やがてその曲は友川カズキというミュージシャンのもので、タイトルはまさに連呼していた言葉だと知った。
動画サイトというものが普及して以来、おれもご多分に漏れず、昔聴いた曲を探しては暇を見つけて聴いている。もちろん「生きているって言ってみろ」も何度も聴いたし、友川の他の曲も探した。
シリアスで辛辣な歌詞がウリの友川だが、その生活はハチャメチャで、ただひたすら競輪に打ち込むという生活を送っているらしい。そんな友川の生活を追っかけたのが、このドキュメンタリーだ。
映画の中では当然「生きているって言ってみろ」が流れるのだが、他にも名曲がたくさん流される。友川の競輪愛がにじみ出る「夢のラップもういっちょう」には、不覚ながら目頭が熱くなってしまった。
そろそろアルバムも買おうと思いつつ、いまだ一枚も買っていない。そろそろ中古品でも探し始めるとしようか。

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2020年4月 3日 (金)

知っているようで何にも知らなかった

直木賞受賞作「熱源」を読んだ。
第1次世界大戦前後の樺太を描いた作品で、樺太のアイヌとそのほかの原住民、そしてロシアやポーランド、和人など、この島にかかわる多様な人種が歴史に翻弄される様が描かれている。フィクションながらも史実に基づいて書かれていて、当時の人たちの息遣いが生き生きと感じさせる作品だった。
樺太という島やアイヌについてほんの少しばかり走っていたつもりだったけど、樺太がどういう島だったのかといったことは全く知らなかった。また同作品には歴史上の偉人らも登場するのだが、彼らもこの島に多かれ少なかれ関わっていて、そういった話も初耳だった。
きわめて長い歴史を、史実に基づいてものがたりへと昇華させた筆者の力量にはただただ驚かされる。
以前読んだ「宝島」は、戦後の沖縄のいわば闇の歴史に光を当てた作品だったが、この「熱源」も、広く知られることがなかった歴史にフォーカスしている。小説としての体裁ゆえ、教科書よりもすんなりと理解することが出来た。
さて今は、例の新型ウィルスで世の中がえらいことになっていて、わが仕事もキャンセルが相次いでいる。気軽に出かけるのも何となくはばかられる状況で、家で暇をしている時間が増えてきた。せっかくなので、この間に未読のまま積みっぱなしの書籍を読むことにしよう。

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2020年3月28日 (土)

セクション通過は十分な車間を取ろう

WEX第三戦、いなべラウンドに参戦した。事前の整備はリアショックのリンクの掃除とタペットクリアランス調整、チェーン、ワイヤーの給油といったところ。
今回はCOVID19や土曜開催ということで、参加台数は少なめな印象だった。走り慣れたいなべということもあり、上位でゴールできるのでは、なんて考えていた。不安な点は、コースがかなり高速気味ということだった。

8時15分スタート。直後の混乱を避けつつ、様子見な感じでペースは抑えめ。しかし回りのペースは速い。やはりスピードレースになりそうだ。
土管のトンネルを抜けてエンデューロセクションへ。この辺はいつも練習で走っているので何ら問題はなかった。だが、坂を上り切ったところで渋滞が発生している。コースがよくわからず、何台かエスケープに逃げていったのでおれも続いた。
エスケープは坂を下りて180度ターンしてまた坂を上るというものだった。先行者に続いて登っていくと、坂が終わるあたりで前走車がまさかの停止でおれもあえなく急停止。そしてバイクを倒してしまった。
坂の下までバイクを下ろし、エンジンを掛けようとするものの、カブらせてしまいすぐにはかからない。しばらくキックを続けようやく再始動出来たころには、ほぼ最下位にまでドロップダウンしてしまった。

エンジン再始動後、スローペースで体力を回復して追い上げを図るも、コースはハイスピード設定。コーナーやセクションで前走車に追いつくも、前走車がコンペモデル(おれのも一応コンペだけど)の場合、ストレートで一気に離される。その後は一度もバイクを倒すことはなかったが、終わってみれば順位は57位/80数台で、クラス順位は26位。下に10台しかいなかった。

まだまだ修行が足りないようですな。次戦までに一度くらい練習に行きたいところだ。あ、フォークからオイル染みが・・・。

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2020年3月16日 (月)

ラジオ

 自転車の荷台に、小さなトランジスタラジオをくくり付けて遊びまわっていた小学生時代。聴いていたのは地元局の音楽番組だった。
 中学生になり、姉からFMラジオをもらった。小さなラジオからは、当時流行っていたデュラン・デュランとかカルチャークラブとかがかかっていて、洋楽ポップスに興味をもった。夜更かしも覚えた時期で、24時から始まるジェットストリームをよく聴いていた。たまに学校が半休で早く帰って来たに聴いていたのは、FM愛知の「あなたにお茶と音楽を」だった。
 高校生になると、ばあさんが使っていたラジカセを借りた。このころは深夜放送ばかり聴いていて、特にオールナイトニッポンに大ハマり。フいちばんよく聴いていたのが木曜深夜1時からのビートたけしの回だけど、そのうち未明3時からスタートする第2部まで聞くようになった。地元局はこの時間は深夜ドライバー向けのプログラムになったので、おれは直接ニッポン放送の周波数に合わせて聴いていた。
 浪人時代はもっぱらNHK-FM。大阪で過ごした大学生時代は、FUNKY802。ヒロ寺平さんの声が渋かった。

 いつの間にかラジオはあまり聴かなくなってしまったが、10年程前くらいから運転中に積極的にラジオを聴くようになった。一時期お気に入りのFM局が電波を止めるという前代未聞の出来事があり、その後はAMに回帰。通販の広告がうっとおしいので、聴くのはもっぱらNHKだった。
 やがてカキモノ仕事が本格化し、家で過ごす日が増えた。ラジオを聴きながら作業するのだが、放送の内容が面白くて、時おり作業する手が止まってしまう。たまにテレビをつけっぱなしで作業することもあったけど、単にうるさいだけといった印象で、ラジオほどその内容は頭に入ってこなかった。

 今くらいの時期には、4月に向けてラジオ番組の改編がある。先日、おれが午前中にいつも聴いていたNHKの番組が終わってしまった。NHKらしからぬ感じの放送で、パーソナリティ陣も個性豊か。そんなパーソナリティを、スナックのママのごとくあしらう局アナ女史の個性も際立っていだ。最後の放送は家で聴くことが出来たのだが、同時に進めていた確定申告の作業の手はすぐに停まった。番組が終わるころには、おれのほほを熱い何かが流れていた。
 そして今日、つまり2020年3月16日、午後にいつも聴いていたFM局の番組が同月一杯で終わることが発表された。

 なぜラジオにこれほどまでに親近感を持ってしまうのだろうか。それはおれが、途中間を開けつつも、長い間ずっとラジオを聴いてきたということもあるのだろう。だが、ラジオというメディアがもつ特殊さも関係しているのかもしれない。何がどう特殊なのか、それはうまく言うことはできないが。

 こんなことを考えているのは少数派なのだろうかとも思ったが、よくよく思い返せば、世界にはラジオを歌った名曲がたくさんある。前記したNHKの番組では、コロナウィルスの蔓延の影響で家に待機する小中高生の投稿が多く読まれていた。いまどきの子供たちも、昔のおれがそうであったように、ラジオに夢中になっている。インターネットの勃興でテレビはすっかりかつての栄光を無くしたけど、おそらくラジオというメディアはまだ大丈夫なのかもしれない。おれが目下心配しているのは、春からおれは、何を聴いて過ごせばいいのかということだ。

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2020年3月11日 (水)

あの日と同じく、低い空

P3040389 まわりに一切の建物はない。工事車両以外に動くものももない。
地面を穿つ音が遠くから響く。
子どもたちの声は聞こえるはずもなく、その姿すら見られない。
今はただ静かに、海風を受ける。

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